CAD/CAMとは?

  • 作成日:2022年10月28日

 CADとは『Computer Aided Design』の略で、パソコン上で設計及び製図を行うためのツールで、2DCAD〔2 次元の平面図(図面)〕と3DCAD〔3 次元の立体図(3D モデル)〕の2種類あります。
 CADが普及する以前は、ドラフターと呼ばれる製図台を使用して手書きで製図するため、製図に時間がかかっていました。また、図面から3次元の立体図をイメージする必要があるため、図面の解読力や空間把握能力が必要になります。CADが普及してからは、手直しが容易にできるようになり、短時間で製図することができるようになりました。また、3DCADにより3次元の立体図をイメージしやすくなりました。

 CAMとは『Computer Aided Manufacturing』の略で、2DCAD・3DCADを用いて、パソコン上で工作機械の加工プログラム(NCデータ)を作成するツールです。
 CAMでは、加工範囲や使用工具、工具の回転数・送り速度などの情報を設定することで工具の軌跡(ツールパス)を作成します。また、そのツールパスを用いて加工シミュレーションを行い、ツールパスに問題ないか確認します。そのため、工作機械を動かす前に問題点を発見することができます。そして、ツールパスに問題ないことが確認とれましたら、「ポストプロセッサ」を通してNCデータを作成します。
※「ポストプロセッサ」とは、CAMの言語を工作機械の言語へ変換する翻訳機のようなもので、CAMのツールパスを工作機械が理解できる「NCデータ」へ変換します。

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