熱処理事業について
熱処理とは
特殊鋼の機械的特性を最大限に引出す為の非常に重要な処理
特殊鋼の真の価値を発揮するには用途やニーズに即応した特性が必要です。特に金属同士の接触や摺動、回転など擦れが生じた場合には、金属の表面が磨耗してしまい、金型の耐久性は低下します。その軟らかさを補うために焼入れ・焼戻しという方法で熱を加えて処理する、すなわち熱処理を行う事によって金属を更に硬くし、機械的特性を引き出す処理となります。
よって熱処理はそのプロセス(温度・時間・過程)の操作、管理が非常に需要となる処理です。
熱処理事業について
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真空熱処理事業
ウメトク熱処理事業では先駆けて熱源に電気、処理媒体にガスを利用し、且つ真空処理によって金属表面品質を劣化させずに熱処理を行う技術を早期の段階から確立しており、次世代へのカーボンニュートラルへの対応にも取り組んでおります。
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窒化処理事業
窒化処理におきましても熱処理同様、早期にガス軟窒化処理を導入、プラズマ処理にも対応しており環境側面に優しい処理が可能です。また、熱処理での真空熱処理技術を応用して内部応力を最適化することで優れた窒化処理が可能となってます。
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PVDコーティング事業
PVD処理分野は工業用表面改質処理としては最も環境面でクリーンな処理とされております。
ウメトクのPVDコーティング事業では、強力なプラズマクリーニングによる密着性の高い優れたPVDコーティング処理が可能となってます。
設備紹介
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大型真空竪型加圧焼入れ炉
油冷相当の冷却速度で処理できる最新鋭大型加圧ガス冷炉です。
有効寸法:φ1,200×1,400H
最大積載量:グロス 2,500㎏ -
大型真空竪型焼入れ炉
大型の特殊鋼金型が処理できる国内最大級の真空炉です。
有効寸法:φ1,400×1,500H
最大積載量:グロス 4,000㎏ -
二室型選択冷却式真空焼入れ炉
用途に応じてガス冷でも油冷でも焼入れ処理が対応できる炉です。
有効寸法:700W×1,100L×700H
最大積載量:グロス 1,000㎏ -
一室型加圧真空焼入れ炉
真空・高温処理炉で高速度工具鋼の焼入れも対応できる炉です。
有効寸法:600W×900L×600H
最大積載量:グロス 600㎏ -
二室型浸硫ガス窒化炉
金型対応に特化した特殊処理である浸硫窒化処理が可能な炉です。
有効寸法:750W×1,200L×650H
最大積載量:グロス 900㎏ -
アークプラズマ方式PVD装置
強力なプラズマクリーニングプロセスを有する装置です。
有効寸法:φ530×600H
最大積載量:グロス 500㎏
作業紹介
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熱処理品質では硬さ、靭性等の機械的特性を最大限に引き出す事も重要ですが、熱処理歪や変形を極力低減させる事も非常に重要です。ウメトクでは3D寸法変化モデル等を活用し、日々技術力向上に努めております。
機械加工について
高品質を保証するウメトクの金型:クオリティーを高め、技術の追求をテーマに金型についての長い経験とお客様各位のニーズを的確に知るウメトクがISO9001の管理体制のもと、高精度・高性能の金型を生産し、真にお客様より要求される高寿命の金型をお届けしています。