窒化処理事業

Nitriding processing

耐摩耗性の向上に優れた効果を
発揮する表面改質熱処理。

窒化処理は熱処理の中でも表面改質熱処理の一つとして分類され、鉄鋼の表面より拡散浸入した窒素が、金属元素と化合し硬い窒化物を形成して、
鉄鋼表面を硬化させる処理で、耐摩耗性、耐疲労性、耐食性、耐熱性が向上します。

窒化処理とは

金型熱処理とは

 表面処理とは読んで字の如く、表面を処理して表面部のみその状態を変化させる全般の事をいい、実に様々な種類があり、金型(鋼)業界での表面処理は、主に表面を硬くすることを目的とした表面処理が一般的に採用されてます。
 熱処理をどんなに駆使しても現存する鋼の種類ではビッカースという硬さを示す数値で900Hv程度が精いっぱいで、更に熱処理では金型内部も硬くなりますので、あまり硬くしすぎると金型使用中に割れて使用できなくなります。そこで考え出されたのが金型自体は硬さを抑えて割れにくくし、表面だけを硬くして部品を成形する際に金型表面が磨耗する事を軽減、金型の寿命をあげる方法が普及し、その処理の一つに窒化処理があり、圧倒的に表面が硬くなって金型の寿命が向上しますので今や表面処理はなくてはならない分野となってます。
 金属に限らず物質は原子という、物を構成する粒子の集合体となり鋼は主に鉄(元素記号:Fe)と炭素(元素記号:C)が集まった集合体になります。
 その内部に窒素を熱エネルギーにより浸み込ませる(専門用語で拡散させる)と、鋼中の鉄と結びついて(専門用語で結合して)、窒化鉄という非常硬い物質が鋼表面付近に非常に多く発生します。
 鋼の中でも特殊鋼と呼ばれる合金鋼(鋼の性能を上げる為に、鉄以外の様々な元素が含まれたもの)においては特にそれら他の合金元素(Al,Cr,V,Mo等)とも窒化物を形成して非常に硬くなります。
 こういった鋼に窒素を入れ込んで表面を硬くする処理を「窒化処理」といいます。
窒化処理、つまり鋼表面に窒素を充填させて硬い窒化物を作り、表面を硬くする処理におきまして、その鋼に窒素を入れ込む方法は多種類あり、大まかに分けて下記に説明してます3種類が一般的に普及している手法です。

ユニコート®

特許取得処理

ウメトク独自の表面処理技術

ユニコート®

ウメトクの熱処理技術の集大成として開発された新しい窒化処理方法ユニコート®

ユニコート®について詳しく見る

設備紹介

  • 二室型ガス侵硫窒化炉

    二室型ガス浸硫窒化炉

    金型対応に特化した特殊処理である浸硫窒化処理が可能な炉です。
    有効寸法:750W×1,200L×650H
    最大積載量:グロス 900kg

  • 一室型真空ガス軟窒化炉

    一室型真空ガス軟窒化炉

    真空技術を導入して特殊処理が可能なガス軟窒化炉です。
    有効寸法:800W×1,200L×800H
    最大積載量:グロス 800㎏

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