PVDコーティング事業

PVD coating

PVDコーティングとは

 金型使用業界において、表面だけを硬くして部品を成形する際に金型表面が磨耗する事を軽減、金型の寿命をあげる方法が普及し、今日に至ります。PVDコーティングを施すと、種類によってはビッカース硬度で3000Hv以上となり、圧倒的に表面が硬くなって金型の寿命が向上しますので今や表面処理はなくてはならない分野となってます。
 コーティング処理とは読んで字の如く、表面にコーティング(塗装)する事で表面の状態を変化させる事を言いますが、鋼(金型)業界では表面を硬くするコーティング処理が主に適用されており、その種類は実に様々です。ここでは硬質皮膜処理といわれるコーティング処理の一種で、当社コーティング処理「ユニハード®」としても採用しているPVD処理に関する説明になります。
 PVD処理とは、「Physical Vapor Deposition」という物理蒸着法という英語表記の頭文字をとった呼称となり、物理蒸着とは金属等、融点の高い物質(ターゲットといいます)を電気の力を利用して物理的に蒸発、気化させてその物質を着膜させる方法を言います。
 一般的にはチタン(Ti)等の硬い金属物質を気化、プラズマ化させて窒素(N2)中の窒素により更に硬い窒化物を処理品表面に膜として形成させる処理です。
 PVD処理は溶かして気化させる物質の種類によって様々な膜を着ける事が出来ます。例えばチタンを溶かせばチタンの窒化物、クロム(Cr)を溶かせばクロムの窒化物の膜で出来るといった具合です。
 窒化処理と同様、その膜の選定においては金型の使用用途や使用状況によって膜種の使い分けが必要なり、それら検討して的確に膜選定することが非常に重要となります。

  • 金型熱処理とは
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硬質薄膜表面処理

ユニハード®

ウメトクのPVD処理「ユニハード®」は優れた密着性、および機能性の非常に高い膜の総称として
次世代のPVD膜を創造します。

ユニハード®について詳しく見る

設備紹介

  • マルチアーク方式PVD装置

    マルチアーク方式PVD装置

    強力なプラズマクリーニングプロセスを有する装置です。
    有効寸法:φ530×600H
    最大積載量:グロス 500㎏

  • 大型アークプラズマ方式PVD装置

    大型アークプラズマ方式PVD装置

    大容量にて大物金型も処理できる装置です。
    有効寸法:φ700×700H
    最大積載量:グロス 360㎏

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