竪型大気焼戻し炉の導入

  • 作成日:2025年10月27日

 名古屋熱処理センター豊田工場に、新たに竪型大気焼戻し炉3基を導入いたしました。今回導入した設備は、ダイカスト金型をはじめとする大型金型の焼戻し・応力除去処理に対応しております。

■ 設備概要

• 有効寸法:φ1200 × 1600H

• 最高温度:750 ℃

• 処理量:グロス 3000 kg
  
 熱処理においては、「焼入れ」と「焼戻し」を一貫して高精度に行うことが、製品品質の確保において重要です。
 特に大型金型では、温度分布の均一化と冷却速度の最適制御によって、熱応力やひずみを抑制することが求められ、これらが靱性や寸法精度の安定化に直結します。
 ウメトクでは、マルチ冷却方式(特許取得)による【ユニクエンチ®処理 や割れ防止に特化したマルクエンチ処理を実用化し、高靱性かつ低歪な焼入れを実現しています。
 今回導入しました竪型大気焼戻し炉は、これらの焼入れ処理後に行う焼戻しや均熱保持工程に用いるもので、大型金型の熱処理品質を安定化させる役割を担います。

 今後のブログでは、引き続き大型真空焼入れ炉や大型油槽設備など、新たな設備についても順次ご紹介いたします。

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